社団法人地域医療振興協会 市立奈良病院

西原 幸一

平成16年12月に国立病院から社団法人地域医療振興協会市立奈良病院が誕生して1年半が経ちました。市立奈良病院は患者様中心の良質な医療の実践に努めるとともに、市民から愛され、信頼される病院を目指しています。
 特色として国立病院が築いてきた専門医療の充実、総合的な医療ニーズに応えられる診療体制の充実、救急医療体制への貢献、高度な医療に対応できる医療機器の整備、地域の保健、医療、福祉関係機関との連携、情報提供の推進、僻地医療の支援、臨床研修指定病院として、医療スタッフの育成などを掲げています。

【臨床検査室概要】

私共臨床検査室は臨床検査技師11名(男性4名、女性7名)で日々の検査業務に取り組んでいます。平成17年に生化学免疫分析装置、血球計数器、尿定性自動分析装置、血糖HbA1c定量分析装置を一新導入し、迅速かつ正確なデータを臨床側に提供できるよう努めています。
 病理検査室では平成18年10月より電子カルテの導入、解剖室のリニューアルに向けての整備が進行中です。
 生理検査は現在心電図室を中心に、肺機能、脳波、エコー、神経伝達速度、聴力検査を医師や他の医療スタッフとともに行っています。現在オーダリングシステムから電子カルテに向けて画像ファイリングシステム等の整備が進行中です。
 他に平成18年10月より細菌、輸血システムの導入も控えています。輸血に関してはシステム導入に伴い検査室で血液製剤の一元管理も予定しています。
 また、他部門との連携では糖尿病教室、NST、ICT、採血業務、耳鼻科検査等へ積極的に参加しています。
 国立から市立に移譲され、最近は徐々にではあるが患者数や救急件数の増加に伴い、検査室も市民から信頼されるよう日々努力しています。検査室スタッフも国立からほぼ一新し若い力で“患者様のためになにができるか”をモットーに頑張っています。どうぞこれからも市立奈良病院臨床検査室をよろしくお願い致します。